2025年、約800万人いる団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になり、超高齢化社会へと突入します。加えて、少子化が加速し、人口減少も進んでいくことが見込まれます。どんな業界の企業でも、今「応募がない」「人がいない」といった"人材確保"に関する課題があるのではないでしょうか?
ITの普及により、現在求職者はインターネットを活用した就職活動を行うことがメインになっています。インターネット上に掲載する情報の精度が重要となってきている今、本記事では思わずあ「応募したくなる」効果的な自社Webサイト・採用ページとはどんなものなのかお伝えしていきます。
就職活動を行う際、多くの応募者はエージェント会社に登録し、紹介してもらうことがケースが多いと思います。そうであれば、そういったエージェント会社のwebサイトに採用情報を掲載するだけで充分なのではないか?と思う方もいるのではないでしょうか。
実は、それだけでは不充分です。
応募者は、エージェント会社上での情報を閲覧後、多くの場合、下記のデータのように紹介された企業のWebサイトを熟読し、事業内容などの基本情報や福利厚生、代表メッセージや「採用ページ」などを確認します。特に「採用ページ」は、企業が新たな人材を募集する際に欠かせないものなのです。
※出典:株式会社ディスコ 2023年卒 採用ホームページに関する調査
応募者は企業の採用ページを訪れることで、企業の情報や求人内容を確認し、自身の適性や興味に合った求人に応募することができます。採用ページがない場合、応募者は企業についての情報を得ることが難しくなり、応募意欲が低下する可能性があります。
また、採用ページは企業のブランドイメージを形成する重要な要素でもあります。魅力的な採用ページを提供することで、企業の魅力や特徴を伝えることができ、応募者は積極的に応募を考えることができます。一方、採用ページ内において企業情報についての内容が乏しい・暗いなど、悪い印象を持たれてしまうと逆効果!企業に対するイメージダウンにつながり、応募意欲を低下させてしまいます。
そのため、”効果的“な採用ページを構築できてはじめて応募が増加すると言えるのです。
では、"効果的"な採用ページとはどんなものなのでしょうか?それは、応募者が求めている情報をわかりやすく魅力的に伝えているページです。
応募者は採用ページを訪れる際に、企業の情報や求人内容だけでなく、働く環境や社風、福利厚生や成長機会、そして中にいる人がどんな人なのか(自分にとってのモデルケースがいるか)などの情報を求めています。魅力的なコンテンツを提供することで、応募者にとって魅力的な企業としてのイメージを持ってもらうことができるのです。
具体的なコンテンツを以下のようなものです。
先行きの見えないVUCAな時代の今、下記のグラフのように新卒者は特に「安定」を求める傾向があります。
安心安定を感じていただけるような、これまでの歩みや事業規模、パートナシップや充実した福利厚生などの内容について訴求することで、より応募者に刺さりやすくなるでしょう。
方向性を示し、自社が価値としているものを伝えることで、同じゴールを目指す人材を集めることができます。
具体的な事業紹介は基本情報として必ず掲載しましょう。その際に事例やお客様の声を掲載できると採用以外の部分でも大きな訴求力を持ちます。
ライフスタイルを重視する今、働き方の選択肢の広さも若年層を中心にかなり求められている情報です。柔軟な働き方を提案している場合、強調することで一層効果はあがるでしょう。
実際の従業員の声、1日の動きなどは、働いている姿をイメージしやすく、かなり効果的なコンテンツです。求める人材に近しい方をピックアップし、その方のリアルな声を掲載することで、応募を後押しできるでしょう。またその中で、社風や社内イベントの内容や頻度についても触れることで、リアルな社内関係・人間関係を示すことができ、価値観の近い方からの応募を見込めます。
スキルアップの機会は、応募者にとってかなり重視されるポイントです。資格取得のサポートや、役職試験、給与アップの機会がある場合、しっかりと明記しましょう。
社会的活動や社会的存在意義(パーパス)についての情報は、今かなり求められている視点です。
これらのコンテンツを採用ページにバランスよく配置することで、応募者に企業の魅力を伝えることができます。
特に若年層をターゲットとする場合、ビジュアルでの訴求はかなり重要です。下の画像比較をご覧ください。
左は笑顔で楽しそうではあるものの背景に扉が並び、雑多な印象を与えています。またカメラが下から撮っているので見下ろすスタイルとなっており、頭も切れバランスの悪い構図になっています。一方右は、太陽光が当たっているようなヘルシーさを感じ、同じ目線で撮っているので全体的なバランスもよく、洗練された若々しい印象を与えています。
このように、少しの光や目線の違い、構図の違いで、印象は大きく異なります。
自分たちや知人がやってくれるからと思い、撮影してしまいがちな写真と動画。一見上手く表現できているようで、効果的でない場合も多いです。高い技術と経験値を持った、プロのカメラマンに頼むことをオススメします。
また、採用ページだけなら、と自分たちで作ってしまったという事例も見受けられます。しかし、ページを作っただけでは効果はありません。
しっかりと検索エンジンの上位に表示されやすくなるよう、SEO対策を行う必要があります。適切なキーワードの選定やコンテンツの最適化、メタデータの設定などがあり、外部サイトからのリンクやSNSでの拡散も効果的な方法です。これらの対策も、高い技術と最新の知識が求められるもの。こちらもプロに依頼することをオススメします。
採用ページには、応募者の行動を促す工夫、効果的なUXデザインをすることも重要です。
例えば、応募ボタンや問い合わせフォームを目立つ位置に配置する、右下にフローティングボタンとして追従させることで、応募へのボトルネックを一つなくすことにもつながります。また、応募者が気になる情報に簡単にアクセスできるように、ナビゲーションメニューや目次を設けることも有効です。
見た目だけでなく、UXデザインの知識を入れた、ユーザーを動かす効果的な採用ページを作りましょう。
今回は、効果的な採用ページの重要性やコンテンツ構成のコツなどをお伝えしました。企業の核となる人材確保の課題を解決できるよう、ぜひ自社Webサイトだけでなく採用ページにも力を入れてみてくださいね。