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SSL化未対応は致命的リスク!今すぐ対応すべき3つの理由とは

作成者: ブロガー1|2024年6月4日

ウェブサイト運営において、SSL(Secure Sockets Layer)化はもはや避けて通れない必須事項となっています。しかし、未だにSSL化に対応していないサイトも少なくありません。

SSL化未対応のままでは、サイト運営において致命的なリスクを招く可能性があります。具体的には、データの盗聴や改ざんの危険性が高まり、ユーザーの信頼を失いかねません。また、検索エンジンでの順位低下や法的リスクも発生します。

本記事では、SSL化がなぜ重要なのか、そして未対応がもたらすリスクについて詳しく解説します。SSL対応が急務である理由を3つの視点から考察し、今すぐ対策を講じるためのポイントをお伝えします。

SSL対応とは

まず、SSL対応とはどのようなことを指すのか確認しましょう。

SSL対応とは、ウェブサイトの通信を暗号化する技術を導入することを指します。

具体的には、ユーザーのブラウザとサーバー間で送受信されるデータを暗号化し、第三者による盗聴や改ざんを防ぐ技術です。SSL化されたサイトは、URLが「https」で始まり、ブラウザに安全なサイトとして表示されます。この「https」は「Hypertext Transfer Protocol Secure」の略で、通常のHTTPにセキュリティ機能を追加したものです。SSL証明書は、認証局(CA)から発行され、ウェブサーバーにインストールすることで、有効になります。これにより、サイト訪問者はそのサイトが信頼できるものであることを確認できます。

一方未対応の場合、アドレスバーのドメインには、「安全ではありません」「保護されていない通信」といった警告が常に表示されてしまう状況になり、ユーザーを不安にさせ信頼性を落としてしまう要因になり得ます。現在は、商品を購入するようなウェブサイトのみならず、問い合わせフォームページのあるコーポレートサイトなど、すべてのウェブサイトでSSL対応が推奨されています。

理由1:セキュリティ向上

続いて、SSL化すべき3つの理由を確認していきます。まず第1に「セキュリティ向上」です。

SSL化により、サイトとユーザー間の通信が暗号化されるため、個人情報やクレジットカード情報、パスワードなどの機密データが安全に保護されます。

例えば、オンラインショッピングやフォーム入力の際に、SSL化されていないサイトでは、入力されたデータがそのまま送信されるため、第三者によるデータの盗聴や改ざんのリスクが高まります。しかし、SSL化されたサイトでは、通信内容が暗号化されるため、たとえ第三者がデータを傍受したとしても、その内容を解読することは困難です。

これにより、ユーザーのデータが安全に保護されるだけでなく、サイト運営者にとっても不正アクセスやデータ漏洩のリスクを大幅に軽減することができます。

理由2:SEO対策の効果

SSL対応は、SEO(Search Engine Optimization)対策にも大きな影響を与えます。

Googleは2014年からSSL対応サイトを検索結果のランキング要因に含めており、SSL化されたサイトはSEO上有利になるとされています。SSL未対応のサイトは、検索エンジンでの順位が下がるリスクがあり、結果的にアクセス数が減少する可能性があります。

さらに、Google Chromeやその他の主要なブラウザは、SSL未対応のサイトに対して「安全でないサイト」と表示するようになっています。これにより、ユーザーがサイトを訪れる際に不安を感じ、離脱率が高まる可能性があります。

したがって、SSL対応を行うことで、検索エンジンからの評価が向上し、結果としてアクセス数やサイトの信頼性が向上します。

理由3:ユーザー信頼の獲得

SSL化はユーザーの信頼を獲得するための重要な要素です。

SSL対応サイトは、URLが「https」で始まり、ブラウザに鍵マークが表示されるため、ユーザーにとって安全なサイトであることが一目でわかります。これにより、ユーザーは安心してサイトを利用でき、個人情報の入力やオンライン取引を行う際の心理的な障壁が低くなります。

逆に、SSL未対応のサイトは「安全でないサイト」として表示されるため、ユーザーに不安を与え、離脱率が高まります。特に、個人情報を扱うサイトやオンラインショッピングサイトにおいては、SSL化は信頼性を確保するために欠かせない要素です。

ユーザーが安心してサイトを利用できる環境を整えることで、コンバージョン率の向上やリピーターの獲得にもつながります。SSL化は、ユーザーとの信頼関係を築き、サイトの長期的な成功を支える重要な要素です。

SSL対応の流れと注意点

SSL対応をするためには、SSL証明書の取得が必要です。

SSL証明書には、ドメイン認証、組織認証、拡張認証の3つの種類があります。ドメイン認証は、ウェブサイトのドメインが所有者によって確認される証明書です。組織認証は、ウェブサイトの運営組織が存在し、信頼性があることを確認する証明書です。拡張認証は、より厳格な審査基準をクリアしたウェブサイトに対して発行される証明書です。

SSL対応をするためには、以下の手順を実施する必要があります。

1. SSL証明書の取得

SSL証明書を取得するためには、信頼性の高い認証局に申請する必要があります。申請には、ドメインの所有権の確認や組織の情報の提供が求められる場合があります。

2. サーバーの設定変更

SSL証明書を適用するためには、ウェブサーバーの設定を変更する必要があります。具体的な設定方法は、ウェブサーバーの種類やバージョンによって異なります。

3. リダイレクト設定

SSL化されたウェブサイトにアクセスした場合、自動的にhttps://のURLにリダイレクトする設定を行うことで、ユーザーが安心してウェブサイトを利用できるようになります。

SSL対応の際には、以下の注意点にも留意する必要があります。

- 証明書の有効期限: SSL証明書は有効期限がありますので、定期的に更新する必要があります。

- セキュリティ対策: SSL対応だけでなく、ウェブサイト全体のセキュリティ対策も実施することが重要です。定期的な脆弱性のチェックやセキュリティパッチの適用などを行いましょう。

- ページの速度: SSL化によって通信が暗号化されるため、一部のページの読み込み速度が低下することがあります。ウェブサイトのパフォーマンスに影響が出ないよう、最適化を行いましょう。

SSL証明書の選び方や適切な管理方法は、ウェブサイトの運営形態やセキュリティのニーズに合わせて検討する必要があります。また、信頼性の高い認証局から発行された証明書を選ぶことも重要です。SSL証明書の取得方法や選び方について詳しくは、専門の業者やウェブサイトの情報を参考にしてください。

具体的な施策内容は、業種や企業の規模、提供するサービスや商品によってかなり異なります。ぜひ一度専門家の意見を取り入れてみてくださいね。