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無料でここまでできる!Microsoft ClarityでWeb改善を加速させる方法

作成者: ブロガー1|2025年6月25日

ヒートマップやセッション録画といった“視覚的なWeb解析”を、誰でも無料で使えるMicrosoft Clarity。
この記事では、Clarityの機能やGoogle Analyticsとの違い、具体的な活用例まで、Web改善にすぐ役立つ情報を分かりやすく紹介します。
「サイトのどこを直せばいいのか分からない」と感じている方は、ぜひご一読ください。

1. Web改善、どこから始めればいい?

「アクセスはあるけど、なぜ離脱するのか分からない」  
「フォーム送信率が低いけど、原因が見えない」

Webサイトの改善には「数字だけでは分からない部分」がたくさんあります。  
Microsoft Clarityは、そんな“もやもや”を解消するための無料ツール。  
ユーザーの操作を**目で見て**理解し、改善点を発見できる画期的なサービスです。

2. Microsoft Clarityとは?

Microsoft Clarityは、Microsoftが提供する無料のWebユーザー行動可視化ツールです。  
従来のアクセス解析ツールが“数値”でユーザーを分析するのに対し、Clarityは「ユーザーの動きそのものを「見て」理解できる」のが特長です。

特徴

完全無料で制限なし

Google Analytics 4と違い、セッション数やPV数に上限がなく、月100万PVを超えるサイトでも無料で利用できます。広告表示や有料版への誘導も一切ありません。

自動マスキングで安心

ユーザーが入力した名前・住所・電話番号などの個人情報は、録画・ヒートマップから自動的にマスキングされ、GDPR・CCPAなどのプライバシー規制にも準拠しています。

ヒートマップ/録画/分析がワンクリックで確認可能

コードを設置するだけで、ページ単位のヒートマップ・セッション録画・UXトラブル(バグクリックや過度スクロールなど)の統計がすぐに使えます。

Google AnalyticsやGTMと併用しやすい

GA4とトラッキングコードを併用しても競合せず、Google Tag Managerを使えば、ノーコードで簡単に導入できます。

3. Clarityで分かる4つのこと

Microsoft Clarityでは、ユーザーが「どこを見て」「どこで迷って」「なぜ離脱したのか」を視覚的にチェックできます。主なポイントは次の4つです。

① ページのどこが見られているか(ヒートマップ)

ページ上でユーザーが**どこをクリックしたか、どこまでスクロールしたかを色で表示。  
赤いほど多くの人が見ている・触れているという意味です。
→ 重要なボタンが見られていない、注目してほしい部分が無視されている、などがすぐに分かります。

② ユーザーの動きが録画で見える(セッション録画)

誰かがそのページを見ていたときの動きが、動画のように再生できます。
どこで迷っていたか、どこで止まって離脱したかがリアルに分かります。  
→ フォームで入力途中にやめた、スマホでボタンが押せていない、など具体的な“つまずき”が発見できます。

③ 離脱や不具合を自動で教えてくれる(自動インサイト)

ClarityはAIの力で、次のような“よくない行動”を自動的に検出します。  

  • バグクリック:押しても反応しない場所をクリックしている  
  • スクロールしすぎ:情報を探して迷っている可能性あり  
  • すぐ離脱:ページに来たのにすぐ閉じた人が多い  

→ 人が気づきにくい「操作ミスのサイン」も拾ってくれます。

④ 特定のユーザーだけ絞って見られる(フィルター機能)

たとえば「スマホからアクセスした人だけ見たい」「この1ページだけ分析したい」など、条件を細かく絞って録画やヒートマップを確認できます。  
→モバイルユーザーだけの行動を見ることで、PCとは異なる改善点が見えてきます。

4. GAとClarityはどう違う?併用で得られる“気づき”

  • GAは数値で傾向を把握(例:離脱率、ページビュー)
  • Clarityは行動の背景を見える化(例:ボタンを押そうとしていたが押せていない)

例:  

GAで「離脱率が高いページ」を発見  
→ Clarityで録画を見ると、スマホ表示でボタンが見切れていた  
→ ボタンを再配置してCVR改善へ

GAとClarityの併用は「データ+体験」の合わせ技。改善が加速します。

5. Clarityの導入手順(超シンプル)

1. https://clarity.microsoft.com にアクセス  
2. Microsoftアカウントでログイン  (FacebookやGoogleアカウントでも可能)
3. サイト情報を登録  
4. 表示されたトラッキングコードをWebサイトに埋め込む(GTMでもOK)  
5. 数時間後にはデータが自動で記録開始!

WordPressやShopify利用者はプラグイン経由でも導入できます。

6. こんなに見える!活用事例3選

ECサイト:カート離脱の原因発見

録画を見ると、カート画面で「購入」ボタンがスクロール下に隠れていた。  
→ CTA配置を見直し → コンバージョン改善

問い合わせフォーム:離脱率が高い

途中離脱が目立つ項目を特定 → フォームを短縮 
→ フォーム完了率が倍増

採用ページ:スマホで閲覧時間が短い  

スマホでのバグクリック多発 → モバイルレイアウト修正  
→ 回遊率が回復

7. 導入前に知っておきたい注意点

  • 全ユーザー録画ではなく一部を自動選別(ただし十分な数)  
  • データ保持期間は12か月  
  • コンバージョン設定や数値比較はGAに軍配

8. Clarityはどんな人におすすめ?

  • サイトの離脱・行動の理由を“体感”で知りたい方  
  • ヒートマップや録画を活用してUX改善したい方  
  • 無料で本格的な可視化ツールを試したい方  
  • 中小企業や個人サイトの担当者・Webマーケター

9.まずは試してみよう

Microsoft Clarityは、無料でありながら直感的で即効性のある分析ツールです。  
「どこを直せばいいか分からない」という課題に、視覚的な“答え”をくれる存在。  
まずは自社サイトに導入し、たった1ページからでも改善の糸口を探してみませんか?

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