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無料でここまでできる!Microsoft ClarityでWeb改善を加速させる方法
ヒートマップやセッション録画といった“視覚的なWeb解析”を、誰でも無料で使えるMicrosoft Clarity。
この記事では、Clarityの機能やGoogle Analyticsとの違い、具体的な活用例まで、Web改善にすぐ役立つ情報を分かりやすく紹介します。
「サイトのどこを直せばいいのか分からない」と感じている方は、ぜひご一読ください。
1. Web改善、どこから始めればいい?
「アクセスはあるけど、なぜ離脱するのか分からない」
「フォーム送信率が低いけど、原因が見えない」
Webサイトの改善には「数字だけでは分からない部分」がたくさんあります。
Microsoft Clarityは、そんな“もやもや”を解消するための無料ツール。
ユーザーの操作を**目で見て**理解し、改善点を発見できる画期的なサービスです。
2. Microsoft Clarityとは?
Microsoft Clarityは、Microsoftが提供する無料のWebユーザー行動可視化ツールです。
従来のアクセス解析ツールが“数値”でユーザーを分析するのに対し、Clarityは「ユーザーの動きそのものを「見て」理解できる」のが特長です。
特徴
完全無料で制限なし
Google Analytics 4と違い、セッション数やPV数に上限がなく、月100万PVを超えるサイトでも無料で利用できます。広告表示や有料版への誘導も一切ありません。
自動マスキングで安心
ユーザーが入力した名前・住所・電話番号などの個人情報は、録画・ヒートマップから自動的にマスキングされ、GDPR・CCPAなどのプライバシー規制にも準拠しています。
ヒートマップ/録画/分析がワンクリックで確認可能
コードを設置するだけで、ページ単位のヒートマップ・セッション録画・UXトラブル(バグクリックや過度スクロールなど)の統計がすぐに使えます。
Google AnalyticsやGTMと併用しやすい
GA4とトラッキングコードを併用しても競合せず、Google Tag Managerを使えば、ノーコードで簡単に導入できます。
3. Clarityで分かる4つのこと
Microsoft Clarityでは、ユーザーが「どこを見て」「どこで迷って」「なぜ離脱したのか」を視覚的にチェックできます。主なポイントは次の4つです。
① ページのどこが見られているか(ヒートマップ)
ページ上でユーザーが**どこをクリックしたか、どこまでスクロールしたかを色で表示。
赤いほど多くの人が見ている・触れているという意味です。
→ 重要なボタンが見られていない、注目してほしい部分が無視されている、などがすぐに分かります。
② ユーザーの動きが録画で見える(セッション録画)
誰かがそのページを見ていたときの動きが、動画のように再生できます。
どこで迷っていたか、どこで止まって離脱したかがリアルに分かります。
→ フォームで入力途中にやめた、スマホでボタンが押せていない、など具体的な“つまずき”が発見できます。
③ 離脱や不具合を自動で教えてくれる(自動インサイト)
ClarityはAIの力で、次のような“よくない行動”を自動的に検出します。
- バグクリック:押しても反応しない場所をクリックしている
- スクロールしすぎ:情報を探して迷っている可能性あり
- すぐ離脱:ページに来たのにすぐ閉じた人が多い
→ 人が気づきにくい「操作ミスのサイン」も拾ってくれます。
④ 特定のユーザーだけ絞って見られる(フィルター機能)
たとえば「スマホからアクセスした人だけ見たい」「この1ページだけ分析したい」など、条件を細かく絞って録画やヒートマップを確認できます。
→モバイルユーザーだけの行動を見ることで、PCとは異なる改善点が見えてきます。
4. GAとClarityはどう違う?併用で得られる“気づき”
- GAは数値で傾向を把握(例:離脱率、ページビュー)
- Clarityは行動の背景を見える化(例:ボタンを押そうとしていたが押せていない)
例:
GAで「離脱率が高いページ」を発見
→ Clarityで録画を見ると、スマホ表示でボタンが見切れていた
→ ボタンを再配置してCVR改善へ
GAとClarityの併用は「データ+体験」の合わせ技。改善が加速します。
5. Clarityの導入手順(超シンプル)
1. https://clarity.microsoft.com にアクセス
2. Microsoftアカウントでログイン (FacebookやGoogleアカウントでも可能)
3. サイト情報を登録
4. 表示されたトラッキングコードをWebサイトに埋め込む(GTMでもOK)
5. 数時間後にはデータが自動で記録開始!
※WordPressやShopify利用者はプラグイン経由でも導入できます。
6. こんなに見える!活用事例3選
ECサイト:カート離脱の原因発見
録画を見ると、カート画面で「購入」ボタンがスクロール下に隠れていた。
→ CTA配置を見直し → コンバージョン改善
問い合わせフォーム:離脱率が高い
途中離脱が目立つ項目を特定 → フォームを短縮
→ フォーム完了率が倍増
採用ページ:スマホで閲覧時間が短い
スマホでのバグクリック多発 → モバイルレイアウト修正
→ 回遊率が回復
7. 導入前に知っておきたい注意点
- 全ユーザー録画ではなく一部を自動選別(ただし十分な数)
- データ保持期間は12か月
- コンバージョン設定や数値比較はGAに軍配
8. Clarityはどんな人におすすめ?
- サイトの離脱・行動の理由を“体感”で知りたい方
- ヒートマップや録画を活用してUX改善したい方
- 無料で本格的な可視化ツールを試したい方
- 中小企業や個人サイトの担当者・Webマーケター
9.まずは試してみよう
Microsoft Clarityは、無料でありながら直感的で即効性のある分析ツールです。
「どこを直せばいいか分からない」という課題に、視覚的な“答え”をくれる存在。
まずは自社サイトに導入し、たった1ページからでも改善の糸口を探してみませんか?
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