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【事例でわかる】Excel採用管理の限界と、kintoneによるスッキリ解決術

作成者: ブロガー1|2025年6月24日

この記事では、Excelで採用管理を行っている企業様が抱えがちな“煩雑さ”や“非効率”を事例を交えてご紹介します。kintoneを活用することで、どのように業務をシンプルに、チームで共有しやすくできるのかを分かりやすく解説します。

1. なぜ採用業務は煩雑になるのか?

採用業務は、応募受付から内定・入社対応まで、多くのステップと関係者が関わる業務です。
以下のようなフローが基本的な流れです。

採用業務の流れ

① 募集掲載 → ② 応募受付 → ③ 情報記録 → ④ 書類選考 → ⑤ 面接調整 → ⑥ 面接実施と評価 → ⑦ 内定連絡 → ⑧ 入社準備

このようなプロセスに対し、Excel管理では手作業や属人性に起因する「ムリ・ムダ・ムラ」が生じやすくなります。

2. Excel採用管理で起こる“あるある”5選(深掘り解説)

【バージョン迷子】「最新版、誰の手元にあるの?」問題  

  • 実態:応募者リストのExcelが複数存在し、「最新版」が人によって違う  
  • 影響:重複対応、連絡漏れ、面接日時の食い違いなどが頻発  
  • 本質的な問題:変更履歴や同時編集の仕組みがないため、複数人での共有に限界がある

【ファイル添付地獄】履歴書や職務経歴書がメールに埋もれる  

  • 実態:応募者からのPDFはメール添付、面接官が探すたびに人事に問い合わせ  
  • 影響:確認に時間がかかり、判断が遅れる  
  • 本質的な問題:書類がExcelに紐づいておらず、システムとして連動していない

【ステータス不明】「この人、今どの段階?」が分からない

  • 実態:書類選考中、一次面接中、辞退済み…などのステータスが手入力&更新漏れ多発  
  • 影響:辞退者に連絡してしまったり、面接予約が重複したりする  
  • 本質的な問題:可視化・一覧化・検索ができず、ステータス管理が“人頼み”

【日程調整が泥沼】面接調整だけで1日終わる

  • 実態:応募者と社内面接官のスケジュールをメールでやり取りしながら5往復  
  • 影響:調整疲れやスピード感不足で候補者の辞退につながる  
  • 本質的な問題:Excel単体ではカレンダーや通知と連携できず、自動化できない

【評価がブラックボックス】「誰がどう評価したの?」が曖昧 

  • 実態:面接官が個別にメール・紙・口頭で評価。統一フォーマットなし  
  • 影響:選考基準がバラバラで、最終決定に時間がかかる  
  • 本質的な問題:評価を記録・共有・比較する仕組みがExcelには存在しない

3. 煩雑さから解放される、kintoneでの採用管理とは?

kintoneなら、これらの“あるある”に対応する仕組みを柔軟に構築できます。

解決イメージ
  • ファイルやステータスを一元管理  
  • 面接日程に自動通知を設定  
  • 評価フォームをアプリ内に統合  
  • ステータスの絞り込みや検索も簡単  
  • 編集履歴も自動保存され、更新の透明性を確保

4. 実際の構築例 – 採用アプリ構成イメージ

① 応募者管理アプリ 〜採用活動の“ハブ”になるアプリ〜 

目的:応募者ごとの情報・書類・進捗を一元管理し、面接や評価と連携できるようにする。

主なフィールド例

  • 応募日(日時)
  • 氏名(文字列)
  • メールアドレス(文字列)
  • 電話番号(文字列)
  • 応募職種(選択肢)
  • 応募経路(求人媒体/紹介/自社サイト等)
  • 履歴書・職務経歴書(添付ファイル)
  • ステータス(ドロップダウン:書類選考中/一次面接/内定/辞退 など)
  • 備考・メモ欄(複数行テキスト)
  • 応募者ID(自動採番)

活用ポイント

ステータスを一覧画面でフィルターし「今、誰がどの段階か」を即確認。書類添付によって「探す手間ゼロ」。
面接アプリや評価アプリとルックアップ連携すれば、履歴が紐づく。

② 面接スケジュール管理アプリ 〜「日程調整の泥沼」からの脱却〜

目的:社内面接官・候補者との日程調整と面接結果記録を効率化

主なフィールド例

  • 面接予定日(日時)
  • 応募者名(ルックアップ)
  • 応募者メール(自動取得/通知用途)
  • 面接官(ユーザー選択)
  • 面接形式(選択:対面/Web)
  • 面接URL/会場名(文字列)
  • 面接実施状況(チェックボックス:完了/未実施)
  • 面接通知送信済み(チェックボックス)

活用ポイント

Googleカレンダー連携や自動通知(JavaScriptやプラグイン)で連絡ミスを防止。面接完了チェックで次の選考へ自動ステータス変更も可能。
面接官と評価アプリを連携すれば、1クリックで評価入力画面へ。

③ 評価記録アプリ 〜属人化しない“フェアな評価”の仕組み〜

目的:面接官ごとの評価を定量化・記録・比較して透明性のある選考を実現

主なフィールド例

  • 応募者名(ルックアップ)
  • 面接回数(選択:1次/2次/最終)
  • 面接官(ユーザー選択)
  • 評価項目(例:意欲/スキル/人柄/経験 など)
  • 各評価点(数値フィールド)
  • 総合評価(選択:A〜D)
  • 通過判断(ラジオボタン:通過/不通過/保留)
  • 評価コメント(複数行テキスト)

活用ポイント

全評価を一覧にし、候補者ごとの傾向を見える化。面接官ごとの「傾向(厳しさ/甘さ)」も可視化可能。
決定の根拠が残るため、内定承認や異議対応もしやすい。

5. まとめ 〜その“ひと手間”が、採用の質を左右する〜

Excelでの採用管理は、「手軽さ」の裏に“属人化”と“非効率”が潜んでいます。  kintoneに切り替えることで、以下のような仕組みが整います。

  • 情報の一元化 → 対応ミスや確認作業が激減  
  • 自動通知・カレンダー連携 → 面接調整がスムーズ  
  • 統一された評価記録 → 誰がどう判断したかが一目瞭然  
  • ステータスのリアルタイム反映 → 選考スピードが上がる

人に依存するのではなく、仕組みで回す採用業務へ。今こそ、Excelからの脱却を検討するタイミングです。

「うちもそろそろExcelから卒業したいかも…」  
そう感じた方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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