DXってどうやって進めていけばいいの?そもそもDXって何という話を中小企業の経営幹部から良く聞きます。DXの概要と考え方、進め方について解説します。
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、企業や組織がデジタル技術を活用して業務やサービスの改革を行い、競争力を向上させる取り組みのことです。デジタル化は現代社会において不可欠な要素となっており、DXを進めることで効率化や生産性向上、新たなビジネスモデルの創出などが期待できます。
また、DXには以下のような意義があります。
※令和2年12月28日 経済産業省「DXレポート2 中間とりまとめ(概要)より」抜粋
DXの取り組みについては、近年、着実に進展しているが、依然として日米の差はあります(全社戦略に基づく取組:日本54%、米国68%)。
特に日本は約3割が「取組んでいない」という結果になっています。
※(出典)DX白書2023/情報処理推進機構(IPA)より抜粋
日本企業のIT予算の8割は「守り」の投資。日米比較で IT 予算の用途は大きくことなっています。
DXについては、経営者は経営とITが表裏一体であるとの認識をもち、DXに向けた戦略を立案する必要があります。 その際にDXの取組領域や具体的なアクションを検討する際の手がかりとなる「DX成功パターン」を検討する必要があります。
下の図のように経営におけるビジョンや事業目的、そこから経営視点で、どのような課題があり、どこから解決していくのがビジネスを成長するきっかけになるのか、また、デジタルツールを導入する上で、どのような価値が創出できるのかを経営全体で捉える必要があります。
DXを考える視点としては、デジタル技術やツールを導入すること自体ではなく、データやデジタル技術を使って、顧客目線で新たな価値を創出していくことが大事です。そのためにビジネスモデルや企業文化等の変革に取り組むことが重要になります。
DX成功パターンには、DXに向けた戦略の立案・展開にあたって前提となるため、「組織戦略」、「事業戦略」、「推進戦略」 を体系化した上で、取り組むことが重要です。
また、DXにおいては、大きく分けると3つに分かれます。現在、DXの取り組みとして最も多いのは、デジタイゼーションとデジタライゼーションです。
まずは、これらの体系を理解した上で、DXフレームワークを整理すると、どのような点を先にDX化していくのかが、わかりやすくなります。
社内におけるDX化は、中長期の経営戦略を策定した上で、ビジネスを成長させるために、どのような課題から改善していくか等の検討をお付き合いのあるIT企業と話し合いながら進めることにより、推進することができます。