ランサムウェアは、もはや一部の企業だけが狙われる特殊な脅威ではありません。
IPAが発表した「情報セキュリティ10大脅威 2025」では、組織向け脅威の第1位が10年連続で“ランサム攻撃”です。
この10年で攻撃の特徴は大きく変わりました。
出典:IPA「情報セキュリティ10大脅威2025(https://www.ipa.go.jp/security/10threats/10threats2025.html)」を基に当社作成
近年は RaaS(Ransomware as a Service) と呼ばれる“攻撃の外注サービス”が広まりました。
サイバー攻撃の高度な技術がなくても、攻撃ツールを借りれば誰でも容易に攻撃できる環境が整っているのです。
結果として、中小企業でも攻撃対象になりやすい状況が急速に進んでいます。
警察庁の調査によると、ランサムウェアの感染経路は以下に集中しています。
出典:警察庁「令和6年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について(https://www.npa.go.jp/publications/statistics/cybersecurity/index.html)」を基に当社作成
合計 86%が外部公開資産の脆弱性 を狙っているのです。
つまりクラウドでもない、特別な攻撃経路でもない。私たちが日常的に使っている“VPNとリモート接続”こそが最大の狙われポイント。
攻撃者は“弱そうな会社を探す”のではなく、“脆弱な機器をネット上から自動スキャンして片っ端から攻撃”しています。
被害組織の規模別件数(警察庁)は以下の通りです。
※出典:警察庁「令和5年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について(https://www.npa.go.jp/publications/statistics/cybersecurity/index.html)」を基に当社作成
つまり、「うちは小さい会社だから大丈夫」という考えこそ最も危険です。
単に「データが使えなくなる」というレベルではありません。
一度攻撃を受けると、経営レベルで影響が出るほどの深刻な事態を招きます。
ランサムウェアに感染すると、PCやサーバーが暗号化され利用不能になります。止まるのはシステムだけではありません。
システムが止まるということは、会社がその瞬間「完全停止」することを意味します。
バックアップが暗号化されていた場合、復旧には数週間〜数ヶ月かかるケースもあります。
警察庁のデータでは、復旧期間が長期化するほどコストが急増する傾向があります。 
例:
つまり復旧が長引けば長引くほど「被害は指数関数的に拡大」する。
最新のランサムウェアは暗号化する前にデータを窃取し、公開をネタに脅迫します。
漏洩する可能性がある情報は?
流出が発覚すれば、取引停止・損害賠償・SNS炎上・社会的信用の低下といった二次被害が避けられません。
中小企業では、IT担当者が不在だったり、総務や経理が兼務しているケースが大半です。そのため、以下が後回しになりがちです。
攻撃者はここを確実に突いてきます。
VPN機器やリモートデスクトップは“使えているように見えても”すでに脆弱性がある場合が多いです。
脆弱性は「経年劣化」のように蓄積し、放置した瞬間に攻撃対象になります。
よくある誤解:
“攻撃でも触れないバックアップ”が必要です。
ランサムウェア対策は、①防御準備(脆弱性診断) → ②1次防御(UTM) → ③2次防御(EPP/EDR) → ④3次防御(バックアップ)という4段階で防御します。
最初の一歩は、「どこに危険が潜んでいるか?」を知ること、脆弱性診断では以下を洗い出します。
ここで対策の優先順位が明確になります。
UTMは多層的な防御機能をひとまとめにした装置です。
代表的な防御機能
これらを個別に導入するより、UTMを1台導入した方が圧倒的に効率的で強固です。
UTMで外部からの攻撃を止めても、100%防ぐことは不可能です。
そこで重要なのが 侵入された後の対策(EDR) です。
EDRができること
「侵入後の検知・可視化・封じ込め」の先進的な機能を備えたEDRの代表格です。 
被害をゼロにすることは不可能です。だからこそ「データだけは守る」ことが重要です。
バックアップ対策として Wasabi(Hot Cloud Storage)は、ランサムウェア対策として非常に優れています。
Wasabiが選ばれる理由
特に、「ランサムウェアでも消せないバックアップ」これは事業継続における絶対条件です。
BiZUNA Smart Securityは、セキュリティ診断 → UTM → EPP/EDR → バックアップがワンストップで提供される仕組みになっています。
中小企業に最適な理由
「何から始めればいいかわからない」という企業ほど導入メリットが大きいサービスです。
ランサムウェアは今後さらに高度化し、「感染しないこと」より『感染しても事業を止めない』ことが求められます。
そのために必要なのは以下の3つです。
① 外部攻撃を止める(UTM)
② 侵入後の被害を食い止める(EPP/EDR)
③ データを絶対に守る(クラウドバックアップ)
どれか1つでも欠けると、ランサムウェアは簡単に攻撃成功してしまいます。
「対策の遅れ」が最大のリスクになりつつある今、早めの取り組みこそ会社を守る最大の武器です。